指定のリンクから口座開設で無料でEAが使えます!
よくある謳い文句で、ユーザー側からすると購入コストがかからない分運用資金に回すことができるのでありがたい仕組みです。
ただ、IBというビジネスモデルを悪用した業者がいることも事実です。
そこで今回は、IBについてとIB口座の条件がスタンダード口座が多い理由について解説していこうと思います。
IBとは
――無料EAの「入り口」となる紹介制度
IB(Introducing Broker)は、ブローカーと提携した紹介者が配布するアフィリエイトの一種です。
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ユーザーはIBリンク経由で口座開設するだけでEA(自動売買ソフト)を無料で受け取れる
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追加コストなしに見えるため、初心者でも導入ハードルが低いと感じがちです。
ところが、IB側は取引ごとに発生するスプレッドの一部を報酬として受け取る仕組みを採用しているため、「無料EA提供=慈善行為」ではありません。
なぜスタンダード口座なのか
――IB報酬を最大化する構造
多くのIBリンクがスタンダード口座を指定するのは、
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スプレッドが広いほどIB報酬が増える
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ユーザーの取引コストは見えにくい
という理由からです。
手数料無料に見えても、実質コストであるスプレッドはECN口座より数倍広いことも珍しくありません。
IB報酬狙いのEAはナンピンマーチンが主流
――口座破綻リスクが極大
IB向けEAの多くは、ナンピンマーチン+TP決済というものが多いです。
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取引量>ロジックの優位性
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小さな利益を積み重ねつつ、一度の逆行で残高がゼロ
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取引回数が多い=IB報酬は潤うが、利用者の口座は破綻しやすい
ポイント
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スタンダード口座の広いスプレッドがTP到達を阻害し、利確できないまま含み損が膨らむリスクがある
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逆行が続くとロットが急拡大し、証拠金維持率の急低下でロスカット
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IB業者は報酬確定後に「EAは自己責任」と切り離すケースが多い
IB業者がリアル口座を見せない理由
IB報酬至上の業者は
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デモ口座やフォワードテストを公開するがリアル口座の履歴は非公開(スマホアプリ版MT4の切り抜きのみが多い)
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利用者に「破綻リスク」を負わせ、自分はノーリスクで報酬受け取り
という構図を取ることが少なくありません。
リアル口座のMyfxbookやRealTradeを提示しない業者には特に注意が必要です。
利益を最大化する安全設計
――低コスト口座+買い切りEAのすすめ

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EAを買い切りで入手
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キャッシュバック対応の低スプレッド口座(ECN)を自分で開設
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EAをリアル口座に小額で稼働し、実績を確認してロット調整
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キャッシュバック+狭スプレッドの二重コスト削減で純利益を伸ばす
買い切りができない場合は、よほど性能が良かったり、納得して使えるものでなければサクッと稼いで逃げ切るのが吉。
安全にEAを選ぶためのチェックリスト

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バックテストができるかどうか(出す気があるかどうかも大事)
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取引回数と純益の比率が適切か(多すぎる場合は要警戒)
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リアル口座の公開履歴があるか
- 推奨の資金に対して含み損が大きくなる頻度はどうか(利益だけに目を向けない)
まとめ
――“無料EA”の裏にあるコストとリスクを見抜こう
IBでのEA提供というのは、基本的には無料EAという魅力的なエサでユーザーを集めつつ、広いスプレッドでIB報酬を最大化するビジネスモデルです。
特にナンピンマーチン型EAを安易に稼働すると、ユーザーの口座は破綻し、紹介者だけが報酬を得るという最悪の結末になりかねません。
「EAで稼ぐ」「IBで稼ぐ」表面上は同じように見えても似て非なるものです。
トレード収支は火を見るより明らかなので、ここを見極めることがIBEAで利益を出すうえで重要なポイントとなります。
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スプレッドの狭い低コスト口座での提供もある
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ロジックの質を重視した買い切りEAを導入する
この2つができることが理想ですが、IBでEAを運用するということは、そもそもかなり悪い条件下でトレードしているということを理解しておく必要があります。
とはいえ、購入費用がかからずに運用開始できるという点は魅力的ではあります。
提供者とユーザーがWinWinになることを考えて活動している方がいることも事実です。
あなたが上手くIBのEAを活用して利益を出せることを願っています。